のみの屁理屈

思いついたことや日頃考えていることを書いていこうと思います

IQ130の世界を知りたい人へ

 僕は過去にWAISを受けたことがあるのですが、そのとき全検査IQ130(sd15)という結果が出ました。知能指数について興味のある人なら、このあたりがメンサの入会ラインであること、全体の上位2%に相当するスコアだということはご存知かと思います。

 ネット上ではこの130という数値を強く意識する人が多く「IQ130以上の人に共通する特徴」「IQ130以上の人がしないこと」「IQ130の人の世界」といった記事が散見されますが、そういった記事を見るのが好きな方に向けて発信したいと思います。

 

 まず、何よりも伝えたいことがあります。

 天才を見つけようとするのはやめましょう。

 

 多くの人は「自分の思い描く天才のイメージと合致した存在」のことを天才だと思っています。東京大学に簡単に入学できてしまう人、歴史的な発明をした人、世界的企業の創業者などが当てはまる事でしょう。

 ですが、現実に存在するIQ130以上の人たちというのは、そういう「分かりやすさ」を持った存在ではありません。日本に250万人ほどいて、殆どが普通の日常生活を送っている人たちです。

 もし、「天才とはこうであるはずだ」という意識が少しでも頭の中にあるのなら、それは間違いなので今ここで捨て去ってください。そうでなければ、あなたの望んでいるIQ130の世界を知ることは絶対にできません。

 

 ここまで読んでもらって恐縮なのですが、実は私から伝えられる内容は以上になります。というのも、私がここで自分語りをしてしまうと、ここで話した内容がIQ130の共通認識として捉えられる危険性があるからです。

 私は自分自身のIQを知ってはいますが、ただ知っているだけで、なぜIQ130なのかということを説明することはできません。3時間近くもかかったテストにはそれぞれ意味があり、また様々な根拠があってそういった数値が算出されたのだと思いますが、それを説明できるのは専門知識を持った臨床心理士の方です。

 つまり、ネット上でIQ130以上を謳う人が発言している内容というのは基本的に、それってその人の感想でしかないわけです。信用できる情報とは言えないでしょうね。

 

 もっとわかりやすい情報を求めていた方は、この記事の内容に不満を感じるかもしれませんね。でしたら、私の言ったことは忘れてもらっても構いません。ですがそうすると、求めていたはずのIQ130の意見を感情で否定する図式が発生するのでちょっと面白いですよね。